2017年12月11日月曜日

お餅のお話


寒さも本格的になり、冬ならではの料理が美味しく感じられる季節となってきました。今回は少し早いですがお正月に食べられることの多いお餅のお話です。
毎年耳にする“お餅を詰まらせる事故”の話。少しでも安全に食べて頂けるよう、よろしければ参考にしてみてください。


1、詰まりにくい商品を利用する

 インターネット等で詰まりにくいお餅の購入ができます。また、飲み込みやすい嚥下食でお餅を作れる商品も販売されています。


2、詰まらせない食べ方

①大きな餅は危険です。上手く飲み込めるよう、できるだけ一口で食べられるような大きさにしま  しょう。
②餅は水分が足りないと、のどに張り付いて飲み込みにくくなります。雑煮にする、お茶や水を飲んでのどを湿らせるなど、できるだけ水分と食べるようにしましょう。
③ゆっくりよく噛んで食べるようにしましょう。
④万が一に備え、なるべく誰かと一緒に食べるようにしましょう。


3、万が一詰まらせてしまったら

①意識がある場合は、咳をするように促します。
②吐き出せない場合、手のひらの付け根部分で相手が痛いと思うくらい強く背中の真ん中辺りを叩きます。同時に、誰かに頼む等し119番通報してください。
③意識がなく倒れこんだ場合は、救急車が来るまでの間、手で胸の真ん中辺りを5センチ位沈み込ませるくらいの力で押しましょう。うろ覚えでもいいのでためらわず、1秒間に1回以上、1分間に100回程度を目安に押し続けてください。


お餅は伝統食品ですが、どんなに工夫しても窒息のリスクが残る食べ物です。
万が一のための応急処置の方法も把握して、おいしく召し上がってください。


言語聴覚士 大島

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